おわりに/この記録について

おわりに/この記録について

ここまで読んでくださり
ありがとうございました。

この記録を書き始めたとき、
誰かに何かを伝えようとは
思っていませんでした。

ただ、
過ぎていく日々の中で、
忘れてしまいそうな時間を
そのままの形で残しておきたかった。

それだけでした。

在宅で過ごす日々は、
劇的な出来事の連続ではありません。

何も起きないまま、
静かに過ぎていく時間の方が
ずっと多かった。

それでも、その静けさの中に、
確かに母がいて、
家族がいて、
生活がありました。

選択が正しかったのか、
今も分からないことばかりです。

それでも、
迷いながら、
同じ時間を生きてきました。

この記録の中のどこか一行が、
あなた自身の時間と
そっと重なることがあったなら、

それだけで
十分です。

ページを閉じたあとも、
それぞれの生活が
それぞれの場所で
続いていくことを
願っています。