otonokiroku(音の記録)シリーズ一覧

このページでは、母の病気がわかった日から現在までの出来事を、時間の流れに沿ってまとめています。

突然の診断、入院、手術。
そして、家での生活が始まり、季節の移ろいとともに変わっていった母の体調と、家族の心。
ひとつひとつの出来事を、そのとき感じたままに、静かな記録として残してきたシリーズです。

初めて読まれる方は、ここから順にたどっていただくと、時間の流れや変化がより伝わりやすいと思います。

※ このシリーズについて
本編では、出来事の流れや心の揺れを、できるだけそのままの形で記録しています。
読む人によっては、少し重く感じられる場面もあるかもしれません。

別に、判断や結論を伴わない小さなやり取りや、日常の余白を切り取った「余白の記録」も用意しています。
今の気持ちに合わせて、本編と余白編を行き来しながら読んでいただけたら嬉しく思います。
余白の記録|生活のそばにあった、いくつかの話

記録一覧(全55話)

第1章|病気がわかった日から手術まで

第1話|親のがんがわかった日——あの日から時間の流れが変わった

第2話|告知のあと —— 家族で決めた最初のこと

第3話|入院の日 —— 母を見送る背中に重ねた思い

第4話|手術の日 —— 家族に迫られた“選択”と沈黙の重さ

第5話|手術後の夜 —— 母の表情に見えた“別の強さ”

第6話|術後の数日間 —— 揺れる気持ちと小さな回復


第2章|家が治療の場所になっていく

第7話|在宅生活のはじまり —— 家が“治療の場所”になるということ

第8話|在宅か施設か —— 家族で考えた“これからの暮らし方”

第9話|介護保険の申請——制度の言葉と現実とのあいだで

第10話|ケ アマネとの出会い —— “支援者が増える”という安心

第11話|訪問看護が来た日 —— 知らなかった“支える仕事”の存在

第12話|訪問診療をお願いした理由 —— 病院から“医療が家に来る”へ

第13話|薬の調整と副作用 —— 小さな変化が生活全体に広がる

第14話|食事の工夫と母のこだわり——日常に戻したい“母の味”

第15話|宅配弁当という選択——便利さと“口に合わない”現実

第16話|お風呂のリフォーム——“できるだけ安全に”を形にする

第17話|負担軽減を目指して——見守りカメラとALSOKを導入した日

 第18話|良い日と悪い日——体調の波と、家族の戸惑い

第19話|家族の役割分担——姉妹で支えるということ

第20話|私自身の生活の変化——静かに形を戻していく日々

第21話|3週間に1度の通院日——病院の空気が静かに教えてくれたこと

第22話|昼間のひとり時間——穏やかな時間の中にある小さな気配

第23話|支えてくれる人たち——チームの存在が落とした静かな安心

第24話|午前中の静けさ——家で過ごす“ふだんの母”に触れる時間

第25話|季節が変わりはじめる頃——光の色と母の表情の移ろい

第26話|薬の副作用のゆらぎ——良い日と慎重な日のあいだから

第27話|退院後4度目の診察日——初めてのCTと、待つ時間の重さ

第28話|帰り道の夕暮れ——少しだけ前を向けた日のこと

第29話|在宅生活の現在地——“ここまで来た”と思えた静かな夜


第3章|生活の輪郭が変わっていく

第30話|柿と柚子の季節——生き生きとした母が戻った日

第31話|収穫が終わったあと——静かに始まった変化

第32話|午後の沈黙——生活のリズムが崩れていく

第33話|寄り添い方を変える——支える側の再編

第34話|“今”を生きるための選択——母が決めたこと

第35話|冬の気配と小さな後退——“できていたこと”が減っていく日

第36話|風の冷たさが変わった日——ふと感じた胸のざわつき


第4章|生活が静かに縮んでいく時間

第37話|温かいスープの匂い——食べられない日の支え方

第38話|午後の眠りが深くなった日——話す時間が短くなる

第39話|こたつからベッドへ——生活の中心が移る

第40話|日常が急に重くなった頃——誰かがいることが前提になる

第41話|姉妹のシフト再編——寄り添い方を整えていく

第42話|夜の静けさ——不安ではなく、必要な見守りへ

第43話|薬の管理と飲めない日——“無理をしない”という選択

第44話|支援者がそばにいる安心——言葉より、存在が支える日


第5章|関係が完成していく時間

第45話|食べる量が変わった日——“少しでいい”という合意

第46話|話す言葉が減っていく——沈黙が増えた日

第47話|眠っている時間が増える——起きている瞬間の輪郭

第48話|手を握る時間——言葉の代わりに残るもの

第49話|支える輪が重なっていく——在宅で生きるという選択

第50話|母の意思と私たちの覚悟——揺れながら重ねた選択

第51話|母の手を見つめる——時間が連れてきた気づき

第52話|台所の記憶——初めて気づいた“母という人”

第53話|寄り添うということ——過不足のない距離を知る

第54話|母と私——同じ時間を生きたという実感

第55話|静かな夜のこと——続いていく生活の中で


おわりに/この記録について


ここに並んでいる55の記録は、特別な出来事ではありません。

どこにでもある家族の、どこにでもある日々の中で、たしかに積み重なっていったひとつひとつの時間です。

その中の一瞬が、誰かをそっと支える時間になっていたなら、この記録を残した意味はそこにあったのかもしれません。

記録のはじまりから読む(第1章)
余白の記録|生活のそばにあった、いくつかの話