はじめに

親のがんがわかった日から、
時間の流れがどこか変わりました。

医師の言葉を聞いても現実味はなく、
ただその日を境に、
日常の何気ない瞬間が
少しずつ別の色を帯びていったように思います。

このブログ「otonokiroku(音の記録)」は、
そんな変わりはじめた時間の中で、
自分の気持ちや出来事を
そっと置いていく場所として始めました。

ここに綴っていくのは、
母との日々を通して感じたこと、
支える側として揺れた心、
そして、家族として選んできた道の途中にあった
小さな記憶の数々です。

何かを伝えようとする文章ではなく、
そのとき、その場所にあった時間を
静かに残していく記録として——
ここに書き留めていこうと思います。

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