第55話|静かな夜のこと——続いていく生活の中で
第55話|静かな夜のこと——続いていく生活の中で 夜が、特別でなくなる この頃の夜は、特別なものではなくなっていました。 何かを待つわけでもなく、身構えるわけ…
家族の病気、介護、そして日常の中で揺れる心。
このカテゴリでは、親のがんをきっかけに変わっていく時間の流れを、一人の家族として見つめた記録を綴っています。
悲しみだけでなく、支え合う力や、人の優しさがそこにあります。
「生きること」と「見送ること」を静かに考える場所です。
第55話|静かな夜のこと——続いていく生活の中で 夜が、特別でなくなる この頃の夜は、特別なものではなくなっていました。 何かを待つわけでもなく、身構えるわけ…
第54話|母と私——同じ時間を生きたという実感 特別なことは起きていなかった この頃、何か大きな出来事が起きていたわけではありません。 体調が急に変わる日もあ…
第53話|寄り添うということ——過不足のない距離を知る 近づきすぎないという選択 母のそばにいる時間が増えるにつれて、「何をしてあげるか」よりも、「どこまで関…
第52話|台所の記憶——初めて気づいた“母という人” 台所に立たなくなったあとで 母が台所に立たなくなってから、その場所は以前とは少し違って見えるようになりま…
第51話|母の手を見つめる——時間が連れてきた気づき 何もしていない時間に 母のそばにいる時間が長くなるにつれて、何もしていない時間も増えていきました。 話す…
第50話|母の意思と私たちの覚悟——揺れながら重ねた選択 母の言葉が、静かに残る この頃になると、母が自分のことを長く話すことはほとんどなくなっていました。 …
第49話|支える輪が重なっていく——在宅で生きるという選択 家族だけではなかったという気づき 母のそばにいる時間が長くなるにつれて、その時間は私たち家族だけの…
第48話|手を握る時間——言葉の代わりに残るもの 触れることで伝わること 話す言葉が減り、眠っている時間が増えるにつれて、触れる時間が自然と増えていきました。…
第47話|眠っている時間が増える——起きている瞬間の輪郭 目を閉じている時間が長くなる この頃から、母が目を閉じている時間ははっきりと長くなっていきました。 …
第46話|話す言葉が減っていく——沈黙が増えた日 言葉の量が変わってきた この頃から、母の話す言葉は、少しずつ減っていきました。 質問をすれば、短く返ってくる…